横浜市開港記念館

  この博覧会には、東京発行のものを中心に新聞も出品されました。博覧会では5千人余りが受賞しましたが、鉛活字や西洋紙など当時の新しい技術を駆使して印刷されていた新聞も授賞しています。『横浜毎日新聞』は、最高の竜紋賞牌を受けています。受賞の理由を記した『明治十年内国勧業博覧会審査評語』には、『横浜毎日新聞』は、「言論苟(いやしく)モセス、愛憂観ル可シ。最モ貿易ニ精(くわし)ク、保護ノ念特ニ商売ニ著ハル。互市ノ首港ニ在テ誠ニ宜シク、此ノ如クナル可キ者トス」と書かれています。

  同じく竜紋賞牌は、『東京日日新聞』、『郵便報知新聞』、『朝野新聞』、『東京曙新聞』、『読売新聞』などが受賞しました。なかでも『読売新聞』は合冊製本して出品されており、その「西洋書編綴法」も含めての受賞でした。この他、2等の鳳紋賞牌を『工業新報』などが、3等の花紋賞牌を『魁新聞』、『東京絵入新聞』、『近事評論』、『仮名読新聞(かなよみ)』などが受賞しています。東京・横浜以外で発行されたものは、花紋賞牌を『静岡新聞』、『長野新聞』、愛媛県で発行された『海南新聞』が受賞しました。

(上田由美)