「開港のひろば」第125号 |2014(平成26)年7月16日発行
- 企画展 通商条約締結150周年記念 スイス使節団が見た幕末の日本 カスパー・ブレンワルド日記を中心に
- 企画展 カスパー・ブレンワルドの日記から −スイス人青年の見た幕末の世界と日本− スイスから日本への行程で
- 企画展 カスパー・ブレンワルドの日記から −スイス人青年の見た幕末の世界と日本− 井土ヶ谷事件とブレンワルド
- 企画展 カスパー・ブレンワルドの日記から −スイス人青年の見た幕末の世界と日本− 通商条約が締結された日の日記
- 展示余話 原富太郎と原富岡製糸場 青木富太郎の原家入婿
- 展示余話 原富太郎と原富岡製糸場 原富岡製糸場の商標
- 展示余話 原富太郎と原富岡製糸場 高格糸生産にむけて
- 展示余話 原富太郎と原富岡製糸場 巨大資本・片倉製糸
- 資料よもやま話 関東大震災と東海道線 アルバムの来歴
- 資料よもやま話 関東大震災と東海道線 東海道線の被害と復旧
- 資料よもやま話 関東大震災と東海道線
- 特別資料コーナー 横浜に里帰りした平山花火
- 資料館だより ▼企画展
資料よもやま話
関東大震災と東海道線
横浜駅とその周辺
東海道線や熱海線だけでなく、「関東大震災鉄道復旧工事写真帳」Bには、横浜駅を写した写真が6枚、子安(現・神奈川区)附近の横浜線を写した写真が3枚、横浜臨港線を写した写真が3枚収められている。このうちいくつかは『国有鉄道震災誌』に収録されているが、横浜の写真家たちが撮影したものとは大きく異なっている。
横浜駅の写真は主に構内の状況を撮影したもので、火災によって焼けた内部の様子が窺える。また、図5の写真のように、線路の復旧過程も捉えている。この写真は現在の京急子安駅(神奈川区)周辺の様子で、高架の路線が小机方面にむかう横浜線、その下を通るのが東海道線である。木材によって仮の橋脚が組まれている様子がわかる。この他にも工事の様子を捉えた写真が多くあり、県内の鉄道復旧の過程を伝えている。
そうした内容から写真は鉄道省の写真技師が記録用に撮影したものだと推察できる。他の資料と組み合わせることで、震災の状況を視覚的に提示できる。今後の活用にむけてさらに調査を続けたい。
(吉田律人)