「開港のひろば」第116号 |2012(平成24)年4月21日発行
- 企画展 横浜の海七面相 幕末・明治編 大正・昭和編
- 企画展 「横浜の海 七面相」出品資料の中から −絵画・古記録に見る海の歴史− 群馬県の旧家に残された記録
- 企画展 「横浜の海 七面相」出品資料の中から −絵画・古記録に見る海の歴史− 「富岡海荘図巻」に描かれた横浜の海
- 企画展 「横浜の海 七面相」出品資料の中から −絵画・古記録に見る海の歴史− 横浜港から旅立った移民
- 展示余話 「写真後景画師」下岡蓮杖父子 笠原彦三郎
- 展示余話 「写真後景画師(しゃしんこうけいがし)」下岡蓮杖(しもおかれんじょう)父子 -笠原彦三郎(かさはらひこさぶろう)旧蔵資料から- 笠原彦三郎と下岡蓮杖
- 展示余話 「写真後景画師(しゃしんこうけいがし)」下岡蓮杖(しもおかれんじょう)父子 -笠原彦三郎(かさはらひこさぶろう)旧蔵資料から- 二代目下岡蓮杖(東太郎)の活動
- 資料よもやま話 アパレル「商標」あれこれ トレードマーク
- 資料よもやま話 アパレル「商標」あれこれ プライベート・チョップ
- 資料よもやま話 アパレル「商標」あれこれ< 外国商館商標
- 特別資料コーナー 仮名垣魯文著『西洋料理通』 カレーライスのレシピを翻訳し紹介!
- 資料館だより ▼企画展
資料よもやま話
アパレル「商標」あれこれ
トレードマーク
「ミツビシ」という名前をきくと、何が思い浮かぶであろうか。企業グループとしての「三菱」、あるいはその個々の事業を思い描くことが多いのではないか。「ミツビシ」はまさに三つの菱形(スリーダイヤ)で構成された商標(トレードマーク)をもち、三菱重工・三菱自動車・三菱商事・三菱地所、などはおなじみの「スリーダイヤ」で統一されている。しかし三菱グルーブでなくても「スリーダイヤ」を使用している会社がある。文房具メーカーの三菱鉛筆である。同じ商標を使っているものの、三菱鉛筆は三菱グループではない。それは、三菱鉛筆の商標登録が、「三菱」グループ系より15年も早い明治36(1903)年になされているからである。当時三菱鉛筆は、社名を「真崎鉛筆製造所」といい、「スリーダイヤ」は三種類の鉛筆を逓信省に納入したことを記念して生まれたデザインであった(『時代を書きすすむ 三菱鉛筆の100年』)。ところが、真崎鉛筆以前にも「スリーダイヤ」の商標を使っていたものがいた。愛知県中島郡起村の織物業・横山弥三郎であり、明治20(1887)年3月3日から少なくとも15年間の専用年限中は使われていたと思われる【図1】。
横浜開港資料館