ホテルと洋食文化 よこはま事始め
ホテル
1860年(万延元年)2月24日、オランダ帆船ナッソウ号の元船長、フフナーゲルの創始した横浜ホテルが最初。ロイヤル・ブリティッシュ・ホテル、アングロ・サクソン・ホテルなどがこれに次ぐ。

横浜を代表するホテル。明治3(1770)年開業。左が明治6年改築された旧館、右が明治23年増築された新館。
食肉
居留地最初の屠牛(とぎゅう)は、1860年(万延元年)春、横浜ホテルで行われた。食肉業者の第一号はアイスラー・マーティンデル商会。慶応元年には、外国側の要求により、幕府が北方村字小港(あざこみなと)に公設屠牛場を設けた。
牛乳
1866年(慶応2年)4月頃、リズレーの開いた牧場が最初。ジェームズ商会の横浜牧場がこれに続く。日本人では中川嘉兵衛(なかがわかへえ)、下岡蓮杖(しもおかれんじょう)が早い。従来最初とされてきた前田留吉(まえだとめきち)の牧場の真偽は不明である。
パン
1860年(万延元年)、内海兵吉(うつみへいきち)がフランス軍艦乗り組みのコックから手ほどきを受けて焼き始めたのが最初。外国人では、翌年にグッドマンの開いたベーカリーが早い。続いてフランク・ホセ、ロバート・クラークが開業した。

西洋野菜
万延元年、神奈川奉行所がアメリカ麦を生麦・鶴見両村に試作させたのが西洋作物導入の最初。外国人では文久年間にローレイロが菜園を作り、続いてスミス、ベイリー、カーティスが山手に農場を開いた。
氷とアイスクリーム
開港直後からボストン氷が輸入されていたが、記録の上で確かなのは、1865年(慶応元年)5月にリズレーが天津氷(てんしんごおり)を輸入し、アイス・クリーム・サロンを開いたのが最初。明治2年には中川嘉兵衛(なかがわかへえ)が函館氷の切り出しに成功し、町田房造が馬車道に氷水店を開いて、アイスクリームを販売した。