横浜市開港記念館

パネル展示「保土ケ谷のユーカリ―横浜市英連邦戦死者墓地の建築―」開催のお知らせ

会期:2026年4月25日(土)~10月25日(日)
主催:メルボルン大学教授:アノマ・ピエリス(Anoma Pieris)、同大学研究員:アタナシオス・ツァコナス(Athanasios Tsakonas)
共催:横浜開港資料館
会場:横浜開港資料館旧館1階(観覧無料スペース)

 第二次世界大戦中、日本軍の捕虜となったオーストラリアの兵士は、国内各地の捕虜収容所に収容され工場労働などに従事しました。横浜でも鶴見区の収容所に多くの兵士が収容され、米軍による空襲で犠牲者が生じています。このような犠牲者を慰霊するために建設されたのが、保土ケ谷区の横浜市英連邦戦死者墓地です。
 この墓地はメルボルンのアンザック局(現オーストラリア戦争墓地事務所)によって設計されましたが、設計の過程では、オーストラリアと日本の建築家や造園家たちが協力し合う「文化外交」が行われました。西洋の追悼様式をベースにしつつ、日本庭園の伝統や大谷石などの地元素材、そして在来植物を巧みに取り入れることで、国境を越えたデザインが実現したのです。それは、オーストラリア特有の追悼の習わしの発展と、戦後の和解および記憶形成の複雑なプロセスを反映するものといえます。
 本展では、英連邦にゆかりの深い当館旧館(旧横浜英国総領事館)を会場として、この墓地が持つ建築史的な価値について、メルボルン大学のアノマ・ピエリス教授とアタナシオス・ツァコナス研究員が作成したパネルと映像をもとに解説します。なお、この展示および公開講演会は日豪交流基金(Australia-Japan Foundation)の助成を受けて開催されます。

■関連公開講演会
保土ケ谷のユーカリ展 関連公開講演会「横浜戦争墓地の創設をめぐって」
日時:2026年4月25日(土)14時30分~16時45分
会場:横浜開港資料館講堂
定員:先着50名(事前予約制・参加無料)
申込方法:事前予約が必要です。以下のページよりお申し込みください。※お電話での申し込みはできません。https://peatix.com/event/4957376
講演者
アノマ・ピエリス(メルボルン大学)
西村 健(横浜開港資料館)
粟津賢太(上智大学グリーフケア研究所)
笹本妙子(POW研究会)
ダニエル・ミルン(京都大学国際高等教育院)
近藤芳一(建築家、上越日豪協会)
アタナシオス・ツァコナス(メルボルン大学)

ジョージ・コルヴィル画「英連邦戦死者墓地オーストラリア区」1950年(昭和25)、オーストラリア戦争記念館所蔵、パブリックドメイン